tentento編集部による愛知の転勤族向けの情報発信のために行った転勤で愛知に住んだことがある方向けのアンケートの中の、名古屋市に居住していた小学生のお子さんをお持ちの方からのお声に、気になるワードが複数出て来ました。
小学校にはトワイライトルームがあります。年度初めに保険料(370円くらい?)を納めると5時くらいまで預かってもらえるのでとても助かる制度です。(40代女性、名古屋市瑞穂区に3年以上居住)
小学校はトワイライトスクールというのがあります。学校の近くにあり下校後から18時くらいまで年間の保険料のみで子供を預けることができます。保険料は500円くらいです。土曜日や長期休みも利用可能です。(40代女性、名古屋市名東区に3年以上居住)
学童とは別に小学校にトワイライトルームがあるため、両親の就労状況に関わらず預かってもらえて便利。お友達と約束して遊びにいくような形で利用することもあります。(30代女性、名古屋市東区に3年程度居住)
各小学校にトワイライトルームという仕組みがあり、年間300円くらい払うとだれでも利用可能。前回の赴任地は母親がフルタイムで働いていないと子供は放課後は家に帰るしかなかったので、この仕組みはとてもありがたいです。編み物や読み聞かせ、マジック、落語などのイベントも開催されていてそれも無料(たまに材料費のみ300円等)で利用できて子供は楽しそう。トワイライトは元教員で退職された先生や、教育系の大学の大学生、地域のボランティアの方が運営してくれている。ただうちの小学校はトワイライトは低学年の子供が中心に利用しているので、4年生くらいになるとトワイライトに行くのは嫌がる子が多い様子。(30代女性、名古屋市天白区に3年程度居住)
トワイライトっていったい何?
年間数百円で放課後の子供の居場所を提供してくれるって本当!?
皆さんも気になりませんか?
この記事では、名古屋市立小学校のトワイライトスクール・トワイライトルームについて、ご紹介します。
小学生のお子さんとともにこれから名古屋に住まわれる方、ぜひ参考になさってください。
※正確な情報発信を心掛けていますが、学区によって事情が異なることもありますので、詳細や最新情報については各学校のトワイライトルーム・トワイライトスクールの事務局へお問い合わせいただきますようお願いいたします。
>>このページコンテンツ
トワイライトって?
トワイライトの言葉の意味
トワイライトは、英語表記だとtwilight。
「薄明り」や「夕暮れ」という意味で使われます。
海外ドラマや洋画、クルーズ、寝台特急、などを連想する人もおられるのではないでしょうか。
これは筆者の想像ですが、”小学校の放課後に夕方に子どもたちが過ごす場所”ということで、「トワイライトスクール」「トワイライトルーム」という名称が付けられたのではないかと考えます。
トワイライトスクール・トワイライトルームとは?
トワイライトスクール・トワイライトルームは、名古屋市による名古屋市立の小学校の学校施設を利用した安全・安心な放課後や土曜・長期休暇期間の子どもの居場所を提供する事業です。
学校の中にトワイライト用の教室があるので、放課後、トワイライトを利用する子は学校内でその教室へ移動する形になります。
なお、対象児童は実施校の学区に在住する小学校 1~6 年生ということで、トワイライトスクール・トワイライトルームが設置されている学区の公立小学校に通っておらず私立や国立等の小学校に通学している子も、お住まいの学区のトワイライトを利用することが可能です。
トワイライトスクール・トワイライトスクールの違いとは?
微妙に名称の異なる「トワイライトスクール」と「トワイライトルーム」。
小学校では略して「トワイ」と呼ばれ親しまれていますが、名古屋市在住でトワイライトスクール・トワイライトルームを便利に活用している方でも、上記2つの違いを特に意識していない方が多いかもしれません。
2つ違いは何なのでしょうか。
具体的な違いがわかるよう名古屋市のホームページの情報を元に表にまとめてみました。
名古屋市ホームページ トワイライトスクール・トワイライトルーム
違い1:活動内容
トワイライトスクール・ 午後5時以降の選択事業以外のトワイライトルームでは、以下の4つの活動をバランス良く行っています。
- 自由遊び(室内外での遊び)
- 学びの活動(学びの講座)
- 体験活動(ものづくり、伝承遊びなど)
- 地域との交流(地域事業への参加など)
上記の活動に加え、トワイライトルームには、午後5時以降の選択事業として「ホッとふれあいタイム」という、おやつを食べたり、くつろいだり、興味のあることに取り組んだりして過ごすことができる時間があるそうです。子どもが遊びたくない、学びたくない時の安らぎも用意されている「生活するところ」の役割を持つというイメージかなと思います。
◆トワイライトスクール : 遊び・学び・体験・交流
◆トワイライトルーム : 遊び・学び・体験・交流 + 生活
違い2:活動時間
トワイライトスクールは午後6時までなのに対し、トワイライトルームは選択事業を利用すれば土曜日を除き午後7時までです。
また、夏休み等の長期休暇中の朝の開始時間が、トワイライトスクールは午前9時からなのに対し、トワイライトルームは朝8時からです。
◆トワイライトスクール : 月~金 午前9時~午後6時 ※授業のある日は授業後から
◆トワイライトルーム : 月~金 午前8時~午後7時 ※授業のある日は授業後から
土 午前9時~午後6時 ※午後5時以降は選択事業で登録要
違い3:費用
トワイライトスクール・午後5時以降の選択事業以外のトワイライトルームの利用料は無料です。保険関係費のみ年に1度必要になりますが、数百円程度です。
また、体験活動の材料費などの実費相当を請求されることがあるようです。
トワイライトルームの午後5時以降の選択事業を利用する場合は、月額費用が必要となっています。また、一時利用の場合にも費用がかかります。
◆トワイライトスクール : 無料(保険関係費のみ)
◆トワイライトルーム : 午後5時まで 無料(保険関係費のみ)
午後6時まで 月額1,500円 ※おやつ付き
午後7時まで 月額6,500円 ※おやつ付き
※午後5時以降の一時利用は1回1,000円
違いまとめ
トワイライトスクールと午後5時までのトワイライトルームの活動には差が無いことがわかりました。
トワイライトスクールとトワイライトルームの違いは、午後5時以降の選択事業を実施しているか否かという点のようです。
学区の小学校がどちらの実施校なのかは、名古屋市のホームページでご確認いただけます。
トワイライトスクール・トワイライトルームの内容も含め、それぞれご自身でご確認いただければと思います。
※ 名古屋市ホームページ トワイライトスクール・トワイライトルーム
放課後の過ごし方について
名古屋市の小学生には、放課後、真っすぐ帰宅する子、先ほどのトワイライトスクール・トワイライトルームを利用する子、それ以外にも学童クラブへ向かう子や民間の学童保育サービスなどへ向かう子もいます。
トワイライトスクール・ルームとはまた別に学童保育所が存在しているのです。
それぞれの成り立ちを見ていくと、更に混乱してきました。
放課後児童クラブとは?(学童保育所など)
放課後児童クラブは、共働き家庭など留守家庭のおおむね10歳未満の児童に対して、放課後に適切な遊びや生活の場を与え、その健全な育成を図る施設です。
管轄省庁は厚生労働省です。
《参考URL》厚生労働省 放課後児童健全育成事業について(放課後児童クラブ)
放課後子供教室とは?(名古屋市ではトワイライトスクール)
放課後子供教室は、共働き家庭や留守家庭に限らず、すべての子供を対象として、安全・安心な子供の活動拠点(居場所)を設け、地域の方々の参画を得て、学習やスポーツ・文化芸術活動、地域住民との交流活動等の機会を提供する取組を推進するものです。
こちらの管轄省庁は文部科学省です。
《参考URL》文部科学省 政策評価 3.各事業の評価 (c)放課後子ども教室推進事業
放課後子どもプランとは?(名古屋市ではトワイライトルーム)
文部科学省と厚生労働省が連携・協力して、地域社会の中で、放課後や夏休みなどの長期休暇時に子どもたちの安全で健やかな居場所づくりを推進するため、総合的な放課後児童対策として創設されたのが「放課後子どもプラン」です。
放課後児童クラブと放課後子供教室の両事業を連携して実施するもので、こちらの管轄省庁は内閣府です。
《参考URL》内閣府 1)「放課後子どもプラン(放課後児童クラブ・放課後子供教室)」の推進
とっても似ていてややこしい…というのが筆者の印象です。
管轄省庁が異なる3つの放課後施策があるなど、知る由もありませんでした。
また、トワイライトルームがトワイライトスクールよりも活動時間も長めで「生活」の役割を担い、学童保育寄りの役割を果たしている理由が分かった気がします。
おまけ:民間サービス
名古屋市の小学生は、トワイライトスクール・トワイライトルームを一定の時間まで利用して、その後、学校からの送迎サービスのある民間の学童保育サービスや習い事などに移動する子もいるようです。
全てのエリアでお迎えがあるわけではないと思いますので、よく調べていただく必要がありますが、知り得たものを挙げておきます。
学童保育サービス・アフタースクール
学童保育と同様の子どもの預かりの役割に加え、英語などの各種習い事や、学習塾が同じ施設内で一体化されています。
キッズタクシー
予め予約をしておくと、通常のタクシー車両にて子どものみで学校⇒習い事などへの送迎を行ってくれる、キッズタクシーのサービスもあります。
- つばめタクシー キッズタクシーサービス
- 宝タクシー 宝キッズタクシー
- 中川・朝日タクシー 子育てタクシー
学校で過ごす時間よりも放課後や夏休みなどの長期休みに過ごす時間のほうが長いのではないか、とも思われる小学生。保育時間が長い保育園はもちろんですが、最近の幼稚園は預かり保育が充実している園も多いので、子どもの小学校入学時にいわゆる「小1の壁」を感じたという方はとても多いのではないかと思います。
核家庭化が進み地域社会との繋がりも希薄になる昨今、学校外での子どもの過ごし方は気になるところです。数々のサービスを上手に使って、楽しく健やかな放課後を過ごさせてあげたいものです。
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おまけ
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おわりに
共働き世帯などが、仕事が終わり帰宅するまでの放課後の子どもの預け先について、どうしよう?と悩まれる方が多いのは容易に想像できますので、これに応じたサービスが増加するのはもちろん納得です。
加えて、ぜひ転勤族世帯にも焦点を当ててみてほしいなと思います。転勤族世帯では、共働きでないケースでも、特に引越し直後などは頼れる親類や知人が近くにおらず、夫は仕事に出てしまい頼ることもできず、安心して子どもを預けられる場所があればどこかに預けたいというニーズが当たり前にあるからです。
自分の外せない用事や、どうしても自分が具合が悪い時などの子どもの預け先を、トワイライトスクール・トワイライトルームで確保できるというのはとてもありがたいことです。
国の施策ということなので、他府県でも同じような制度は充実してきていることと思いますが、転勤族がどこに住んでも子どもの預け先に困らず、また子ども自身も楽しく過ごせる社会になっていくことを願って止みません。
読んでいただきありがとうございます。
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