雛人形に兜人形など子どもの節句を記念して用意する節句飾り。
節句飾りのもつ伝統的なしつらえを毎年成長の記念として飾り、祝いたいところですが転勤族が気になるのはやはり「収納スペース」。特に雛祭りが行われる3月は多くの企業で異動の辞令がおりる時期でもあり、引っ越しが決まって雛祭りをお祝いするどころではない!というようなことも多々あります。引越しの荷造りに加え節句飾りの片付けはできれば避けたいところ、もしくはスムーズにできるとありがたいですよね。(我が家でも経験有です……)
今回は、普段ハレの日のスタイリングに関わる機会が多く、転勤族でもある筆者が、転勤族の方に向けた雛人形の選び方やおすすめ、また「自宅の雛人形だけ」にこだわらない楽しみ方もお伝えします。
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雛人形を用意するにあたって確認しておきたいポイント
ここ最近の雛人形のバリエーションは凄まじく、モダンでシンプルなものから伝統的な豪華絢爛なものまで様々です。検索の沼にはまるとなかなか選びきれないということも多いため、検索をはじめる前に考えておきたいポイントがあります。「予算」「収納しやすい」はもちろんですが、その先にあるものを考えておくと更に選択肢が絞られ準備しやすくなります。
1インテリア重視?伝統的な素材や形を重視?
ご自宅で飾る際に普段のインテリアに馴染むものにしたいのか、通年飾るものではない一時期のものなのでせっかくだから伝統的なものにしたいのかで選択肢を絞ることができます。普段のインテリアに馴染むものやシンプルなものはお子さんも怖がることなく楽しめるものも多いですね。反対に伝統的なものは厳かな日本独特の雰囲気が親子で味わえます。
2鑑賞重視?触れることも重視
伝統的な雛人形は、湿気によるカビの増殖を防ぐため、天気の良い乾燥した日にしまう、油分や汚れがつかないように白手袋を使って出し入れする、和紙などで包んでしまうなど、小さなお子さんがいる家庭では少しハードルが高いのも確かですが、その「手間」を大事にすることも素敵だと思います。逆に 人形に触れながら「子どもと一緒に飾る」ことを通して毎年の思い出を重ねていくこともかけがえのないものです。 そういったことを重視して小さな頃からお雛様に気軽に触れて一緒に準備できるようなものを選ぶのもありだと思います。
このポイントをふまえていくつかご紹介します。
インテリア重視や子どもと一緒に飾るなら
インテリア重視であればなるべくシンプルな見た目で色数が少なく、淡い優しい色を使ったものだと家の中でもなじみやすいですね。
組木デザイナーの小黒三郎さんの組木の雛人形は親王飾り(お雛様とお内裏様のみのこと)だけから段飾りまでバリエーションが豊かで、かつ色合いも表情も優しく、さらに収納もディスプレイもコンパクトです。子ども達がパズルのように、または積み木のように遊べるのが魅力で毎年売り切れ必至の大人気の作品。
楽天掲載ページ
同じように木製で子どもが遊ぶこともできる雛人形では岡山の老舗鯉のぼりメーカーがおしゃれなおもちゃ製造メーカーkukkiaと一緒につくったプーカシリーズもおすすめ。
こちらはインテリアにあわせて飾り棚の奥行きを変えられることが、飾る場所が一定ではない転勤族には嬉しいポイントです。
伝統的なビジュアルを重視するなら
伝統的なビジュアルを重視しつつ、旧来の雛人形にあるお手入れの手間を軽減できるものなら、木目込の雛人形がおすすめです。木目込は約300年の歴史がある人形の製法のひとつでボディに溝を彫り布地をヘラで入れ込みつくっていく製法。衣装の折ジワも気にする必要がなく、コンパクトなものも多いのが特徴です。柿沼人形さんがつくられている「宝想雛」のプレミアム親王飾は台座が特徴的。台座がボックス型になっていてその中に人形をしまえるものはよくみかけるのですがこちらの雛人形は、台座に麻の葉模様の組子細工がほどこされていて、人形をしまってそのままボックスを出しておいてもサマになるのが素敵です。
収納場所が確保できなくてもそのままボックスだけ年中置いて飾る選択肢もアリですね。
伝統的な見た目を残しながら、人形の衣装を色数少なく白中心の優しい色で作った雛人形もあります。静岡の山田産業という会社から出している「ことのひなにんぎょう」。
ネットショップURL https://ko-to.shop-pro.jp/?pid=162951912
こちらも親王飾りだけなのでコンパクトですが専用収納ボックスはないので自身で箱を用意する必要があります。(他のシリーズに収納ボックス台座つきがあり)
その地の御殿飾りを見に行くのもおすすめ
御殿飾りをご存じでしょうか。華やかな貴族の暮らしをそのままジオラマにしたかのような御殿飾りは、豪華な雛人形として代表的な段飾りの、さらに上をゆく豪華絢爛なものです。
作りの繊細さや収納の不便さなどから一般的には見られなくなりましたが、博物館や美術館などで常設展や企画展として見られる機会があります。御殿飾りどころか段飾りもハードルの高い飾りとなりコンパクトな親王飾りが主流になってきましたが、いまお住まいの場所でこういった企画展などを探してお子さんと一緒に見に行くのも楽しみ方のひとつです。
収納に悩みがちな転勤族ですが、本来の目的を心に留めながら、柔軟にそれぞれの形で節句をお祝い出来たら良いですね。
読んでいただきありがとうございます。
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