車を買って数ヶ月で海外赴任の内示を受け、1年足らずで愛車を泣く泣く手放した経験を持つ我が家。
本帰国後は車を持たずに生活してみよう!
マイカーを持っていない今しか挑戦するチャンスはない!
やってみて不便だったらその時に買えばいいじゃん! と、
楽観的にマイカーを持たないチャレンジを始めてみました。
現在も継続中で、チャレンジ開始から早くも3年が経過。
車を足代わりにした生活が当たり前の田舎出身夫婦ですが、結論から言うと、マイカーが無くても全く不自由していません!!!
海外からの本帰国でなくても、
・ちょうどマイカーが車検や廃車のタイミングである
・便利な東京都心部などの車なし生活から地方の車社会へのお引越し
などのタイミングで転勤となり、マイカー無しで生活してみるか、新たに購入するか迷っている方は、案外いるのではないでしょうか。
我が家なりに、車が無くても快適に暮らせるよう準備をして始めたマイカーを持たないチャレンジ。
現状、それなりに快適に暮らせているので、チャレンジ成功と言っていいのではないかと思っていますが、何も想定せず準備せずで始めてしまったら、きっと途中で挫折してマイカーを購入することになっていたと思います。
検討にあたり、我が家の施策を参考にしてみてください!
>>このページコンテンツ
最も効果大で確実な節約法
車はとても便利な乗り物です。
その分、購入費はもちろんですが、かなりの維持費が発生します。
特に交通の便が良くないエリアでは、当たり前に皆が所有しているので、必要経費としてあまり意識しない方が多いかもしれませんが、
自動車税・重量税・自賠責保険、車検代、任意保険料、消耗品等、駐車場代、ガソリン代・・・
改めて計算してみると、車がなかなかの金食い虫であることに気が付くと思います。
夫の海外赴任帯同前は共働きだった我が家。
帰国後は、子どもが小さいこともあり専業主婦として子育てに専念することに決めてからは、「節約」が大きな課題でした。
もともと車生活に慣れている方が車を手放すのは大きな決断なので、何か目的がないと難しいと思います。
我が家の目的は「節約」でした。
最も大きな効果が出せる確実な節約法って…?と考えた結果、辿り着いたのが「マイカーを持たないチャレンジ」案でした。
節約効果を試算
我が家の夫は車好き。
若い頃は、太いマフラーのスポーツカーに乗り、ちょっと手を加えたりもして、車に掛けるお金の割合が多めの人でした。愛車はいつもマニュアル車。
子どもが生まれてからはファミリーカーにシフトしましたが、「本当は○○に乗りたい」「いつかは○○に乗りたい」という想いが常にある人です。
そんな夫に 「マイカーを持たないチャレンジ」 は残酷か?とも一瞬思いましたが、一生マイカーを持たないわけではないし!節約には絶対必要!これを提案するには…理詰めで論破するしかない!
そう思った私は、どれだけの節約効果があるのかを試算してから話し、説得に成功したのでした。
後で聞いた話では、夫はその時点では「きっと不便だから、不自由を感じたその時点で車を買えばいい」と、マイカーなし生活を現実的とは考えていなかったそうです。
新たに車を購入し維持する費用概算
凄く汚くて恥ずかしいのですが、当時私が試算したメモです。
マイカーを持たないチャレンジは5年くらい?とざっくり見積もって、費用などは調べたり過去の家計簿を引っ張り出したりしながら大体の額を計算しました。かなり安めに見積もっています。
その結果、新たに車を購入した場合、維持費も含めて年間約725,000円、ひと月あたり約60,000円ほどかかることがわかりました。
マイカーなしでカーシェアリング等を活用する場合の費用概算
では、必要な際にカーシェアリングを活用する場合の費用は、どのくらいかかるでしょう?
我が家の引越し先の近所にステーションがありそうなカーシェアリングサービスの会社が2社。
当時調べた費用は以下のとおりでした。
A社:206円/15分、4,020円/6時間、6,690円/12時間(6時間以上距離料金16円/㎞)
B社:206円/15分、4,110円/6時間、5,140円/9時間、6,170円/12時間(6時間以上距離料金16円/㎞)
※現在の料金体系とは異なります。
毎週、土日に1回、カーシェアリングを計6時間利用したとしたら、、、
約4,500円×4.3週(1ヶ月)=19,350円
タクシーや公共交通機関を利用することもあるだろう…雨や寒さなどでカーシェア利用が増えることもあるだろう…と多めに見積もっても、月3万円ほどで収まりそうとわかりました。
マイカー購入の場合・・・少なめに見積もって月6万円ほど
カーシェアリング活用の場合・・・多めに見積もって月3万円ほど
費用面で考えると、
マイカー購入 > カーシェアリング活用
であることがはっきりしました。
マイカー無しでも快適に暮らすために
我が家の引越し先は、車社会の地方都市。
それでも、マイカーが無いからといって不憫な生活はしたくない。快適に暮らしたい。
そのためにはどうしたらいいか?ということを考え始めた時、若い頃、東京都内の便利な場所に住んでいた時はマイカーなしファミリーも当たり前にいたことを思い出しました。
ちょうど近所のコインパーキングの一角などにもカーシェアリングのステーションができ始めた頃で、田舎出身で運転ならお手の物だった私は、必要な時だけちょこっと車を使えるなんてなんて便利なものができたものだ!と感動したものです。
そんな経験から、快適なマイカー無し生活には住まいの場所が最重要!という結論に辿り着いたのです。
東京都内の便利な場所に住むのと遜色ないくらい、徒歩や自転車や公共交通機関で便利に生活できる場所に住むことを目指すことにしました。
最重要は住まいの立地
快適なマイカー無し生活をするために、駅から徒歩〇分以内、スーパーが徒歩圏内にある等、一般的に物件を探す際の条件に加えて、以下の条件を追加しました。
優先順位1位:物件の近く(徒歩3分以内)にカーシェアリングのステーションが複数ある場所
優先順位2位:車を使わなくても徒歩や自転車で便利に生活できる場所
優先順位3位:タクシーを拾いやすい場所
近くにカーシェアリングのステーションが複数ある場所
住まいの近くにカーシェアリングのステーションがあれば、自宅の駐車場にマイカーがあるのと近い形で利用することができますよね。なるべく近くにステーションがあると嬉しいです。
また、「複数」というのがポイントです。
カーシェアリングのステーションは、コインパーキングの一角にあることが多いと思いますが、コインパーキングはマンションやビル建設までの短い期間でも土地を活用できる方法でもあるので、いきなり無くなってしまうということが大いにあり得ます。
1つのステーションに頼り切って生活するのは危険だと判断しました。
それから、我が家以外にもカーシェアリング利用者が多いことを予想しました。
使いたい時に空いていなくて使えないとなると意味がないので、出来るだけ近所に多くのカーシェアリングのステーションがある場所を希望しました。
一般的に、駅から近いほど家賃相場が高いなど、便利な場所ほど家賃相場は上がる傾向にあると思いますが、現状、カーシェアリングのステーションが近い物件は家賃が高めということはありません。そこは助かりました。
※カーシェア・マップなどのサイトを利用すると、色々なサービスのカーシェアステーションをまとめて地図上で確認することができるので便利です。
徒歩や自転車で便利に生活できる場所
次に、基本的には車を使わなくても徒歩や自転車でストレスなく生活できる場所を選ぶことにしました。
雨の日や荷物の多い日を除く日常生活は全て徒歩や自転車でストレスなく快適に過ごせるような、便利なエリアに居を構えようと決めました。
タクシーを拾いやすい場所
タクシーは高いイメージがありますが、うまく活用すればすごく便利な乗り物です。
子どもの病院へ行く際や、急な大雨の日の習い事の送迎など、タクシーを使う場面もあるだろうなと想定し、タクシーを拾いやすい場所を条件に加えました。
今は色んなタクシーの配車アプリがありますので、流しのタクシーが捕まらなくても便利に利用することができるため、優先順位としては低めでした。ですが、配車アプリでタクシーを呼ぶと迎車料金が発生するので、できればタクシーを拾いやすい場所だと助かるなと思っていました。
実際のマイカー無し生活は?
色々事前に考えて始めたマイカー無し生活。
じゃあ実際やってみてどうだったのか、ご紹介いたします。
2020年実績大公開
実際のところどのくらい使ったの?という部分、最も気になるところかと思います。
我が家の2020年の実績を公開いたします!
カーシェア・レンタカー利用料は 年間95,212円 (ひと月8,000円)でした。
基本的に、スーパーのお買い物は週に一度と決めている我が家。荷物が多くなるので、スーパーに行くにはカーシェアを活用します。あとはショッピングモールなどに買い物がてらお出かけという場合もカーシェアを利用しています。
その他は、だいたい徒歩か自転車で何でも済ませられるエリアに住んでいるので、子どもの習い事や病院、ちょっとした外食(ファミレス・ファーストフード等)、デパートやドラッグストア、大きめの公園に行く等は徒歩か自転車で済ませることができています。
また、少し遠出をする際や、旅行・帰省等で車を長時間使いたい場合には、レンタカーを利用しています。
長時間利用すると、カーシェアよりもレンタカーがお得になります。
レンタカーの利用は想定外でしたが、たまたま住まいから徒歩圏内にレンタカー店が数店あるので便利に活用しています。
実際選んだ住まいはどんなところ?
立地重視で選択した結果、現在の住まいは以下のようなところです。
- 徒歩3分圏内に利用できるカーシェアリングの会社:2社、車両:12台!
- 徒歩や自転車で子どもの習い事・病院、スーパー・ドラッグストア・デパートでの買い物が可能!
- マンション裏の通りに出れば約5分以内に流しのタクシーを拾える!
- 徒歩10分圏内にレンタカーの会社が3社!
- 駅徒歩10分、バス停徒歩3分
転勤族ですから、もちろんお家賃の予算は限られていました。この場所でなければ、もう少し広くて、もう少し新しくて、もう少しお洒落な物件を選ぶこともできました。
ですが、子どもの学区のことも気にしながら、立地としてはベストな条件だと感じたので、若干迷いもあったものの、今のマンションを選びました。
結果は、大正解!
車なし生活には訝しげだった夫も、今の飲み会終わりに歩いて帰れるくらい便利な場所の生活に大満足のようです。
近所のカーシェアリングで使える車両は、増えたり減ったりしながら、今は最も多い12台となっています。一番少なかった頃は7台でした。
カーシェアリングの需要があるということだとは思いつつも、新しいマンションの建設などで急にコインパーキングごとなくなるリスクはあると思っていますが、まぁ減ることはあってもいきなりゼロにはならないかなと高を括っています。
また、徒歩10分圏内に範囲を広げれば、使える車両はかなり増えます。
徒歩・自転車での生活は、愛車の電動自転車のおかげでとても便利です。
雨の日は困るな~と思うことがありますが、24時間ずっと雨が降り続いている日というのは意外と少なく、雨の止み間を狙って短時間で用事を済ますことが可能なことが多いです。雨雲レーダーと睨めっこする機会がとても増えました。
子どもの習い事など、時間が決まっている予定に悪天候が重なる場合も、もともと徒歩や自転車で行き来できる距離なので、タクシーを使ったり、カーシェアリングを使ったりして乗り切ることができています。
一点、想定外だったのは、レンタカーも使っていることです。
カーシェアリングにも、6時間パックなどの料金設定はありますが、長時間で借りたい場合に比較すると圧倒的にレンタカーの方が安いケースが多いです。我が家はたまたまレンタカー店も徒歩圏にあるので助かりました。
また、朝から利用したい場合に、前日の夜から借りられるサービスもあったりするので、前日夜から借りて近くのコインパーキングに駐車⇒朝はまるでマイカーのように荷物を積んで出発!という使い方をしています。
近隣の夜間の上限料金が安いコインパーキングをチェック済です。
マイカーがあれば…と思う瞬間
カーシェアリング活用のマイカー無し生活について、良いことづくめで記載してきましたが、もちろんマイカーはあるに越したことはありません!
我が家がマイカーがあれば…と思う瞬間は以下のような時です。
悪天候の日に時間の決まった予定がある時
時間の決まった予定がある時に急なゲリラ豪雨…というシチュエーションなどでは、マイカーがあれば…と思います。
実際は、タクシーやカーシェアリングでなんとか乗り切っています。
カーシェアリングの車両が使いたい時間に空いていない時
使いたい時に空いていないと地味にショックです。
急がない予定の際は時間をずらせばいいですが、決まった予定がある際は直前に焦らないように前もって予約をするようにしています。
カーシェアリング車両の返却時間が迫っていて帰らねばならない時
1日暇な日だとしても、カーシェアリングで出かける場合はいつも帰る時間が決まっています。
とはいえ、自分で設定する時間なので初めからゆとりある設定にすればいいのですが、出掛けてみたら思ったより時間が掛かってしまうことはあると思います。
次の予約が入っていなければ、15分単位でスマホやカーナビから延長することが可能なのであまり困ることはないものの、すぐ後に別の方の予約が入っていて買い物を切り上げて慌てて帰宅したこともあります。
とても寒い日、とても暑い日
とても寒い日や暑い日に、歩いていたり、自転車を漕いでいると、マイカーがあれば…と思うことがあります。
その反面、春や秋のお散歩やサイクリングはとても気持ちがいいです。
「わ」ナンバーが恥ずかしい(私は感じたことがありません)
カーシェアリングも「わ」ナンバーです。
カーシェアリングでも、軽自動車から高級外車までたくさんの車種の中から選んで利用することができますが、どの車両を選ぼうとナンバーは「わ」です。
私は感じたことがありませんが、車をステータスと感じる方は「わ」ナンバーが恥ずかしいと感じるのかもしれません。
おわりに
マイカー無しのカーシェアリング活用生活をしてみようかな~と検討している方が、闇雲にマイカーを手放してしまうことはオススメしません。
ハッピーで快適なマイカー無し生活を送るために、事前に色々と想定してよく検討されることをお勧めします。
我が家は実体験から、マイカー無しでも便利に生活できる住まいの立地条件が重要だと考えています。
- カーシェアリングステーションが近くに複数ある場所
- 徒歩や自転車で日常生活には困らない場所
- タクシーが拾いやすい場所
- レンタカー店が近い場所
転勤族の皆さんは、転勤で新天地へ赴く際に住まい選びの際に検討することが可能なので、マイカー無しのカーシェアリング生活を始めやすいのではないでしょうか。
また、既に条件が揃っている場所に住んでいる方も、マイカーを手放してカーシェアリング活用生活を始めるという選択肢が増えますね。
マイカー通勤の知人で、奥さま用のセカンドカーの購入を見送ってカーシェアリングを活用されている方がいます。
そういった使い方もありますよ。
また、カーシェアリングを活用することは、節約効果があるのみならず、SDGsな暮らし方で地球環境保全に貢献することにも繋がります。
カーシェアリングを始めることで、本当に必要な時だけしか自動車を使わないようになり、1世帯あたりの年間の自動車総走行距離が平均で4割弱減少するといった報告も出ています。
環境省 ecojin 【SDGsライフのヒント】スマートムーブ
節約のためにしていたことが地球環境保全のためになるなんて、なんだか誇らしいですよね。
我が家の体験談が、カーシェアリングを活用して快適なマイカー無し生活を送っていただくヒントになりましたでしょうか。
何か質問等ありましたら、コメントにてお寄せいただければと思います。
この記事が、転勤族の皆さまのお役に立てますように。
読んでいただきありがとうございます。
記事についての追加情報や感想などコメント欄からお知らせいただけたら嬉しいです。
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