転勤族の妻の面接準備。パート面接でよく聞かれる質問や事前準備をキャリアコンサルタントが解説

転勤族の妻にとって、お仕事やパートの面接が決まった時に気になるのは「面接で転勤族であることをどのように伝えるか」ということではないでしょうか。

他にも、転勤族がであるがゆえに仕事のブランクがあったり、近くに頼れる方がいなかったりと、面接を前にして転勤族の妻ならではの悩みを抱えている方もおられるのではないかと思います。

たとえパートであっても、実際は転職活動とほぼ同じで、会社は「この人には信頼してお仕事を任せられるか」という点をしっかりとチェックしています。この記事ではパートの面接前に知っておくと役に立ちそうな以下の点についてまとめています。

  1. 転勤族の妻が知っておきたい面接に向けた準備
  2. 面接でよく聞かれることへの答え方
  3. 面接する側が不安に感じること
  4. 応募する側として、会社を見極めるポイント

日頃、人事として採用面接をしている内情も交えてまとめていますので、面接準備の参考にしていただけたらと思います。

この記事を書いているHanaと申します。私自身、転勤族歴12年。現在は自営型テレワークで人事として働いていますが、転勤しながらの仕事探しに悩み、試行錯誤してきました。これまでの経験やその後取得した国家資格キャリアコンサルタントの視点でこの記事をお届けします。

1)転勤族の妻が知っておきたい面接に向けた準備

面接が決まったら、当日までにしておきたいのが以下2つの準備です。

企業は、基本的にできるだけ長く働いてくれる方を求めているので、転勤族にとって赴任地での採用はどうしても不利な状況になります。それをカバーするためにも必要な準備はしっかりとしておくのがおすすめです。

受ける会社と店舗(営業所)についての下調べ

一般的な転職活動では「企業研究」と呼ばれますが、仮にパートであっても簡単な下調べは必須です。

できれば応募する前によく調べてから応募するのがおすすめですが、もし「求人サイトの内容」を中心にチェックしていた場合は、面接前に改めて受ける会社をよく調べておきます。

具体的には、コーポレートサイト(企業のホームページ)から以下のような情報をチェックします。

・会社の事業内容や商品 → 興味を持てる部分はあるか?
・会社概要や理念 → 共感できる部分はあるか?
・SNS、ニュース → 最近の動向や企業の雰囲気はどうか

15~20分もあればある程度把握できる内容です。これらを知っておくことで面接で志望動機に深みを持たせてお話できたり、面接で会社について軽く聞かれた場合でも自信をもって答えることができます。

日頃、面接をしていると、会社のことを全然調べてないな…という応募者さんにも遭遇しますが、やはりそういうケースは会社からの印象もよくありません

面接当日の流れを確認しておく

面接当日、だいたいどんな流れで進むのかを理解しておくと、当日落ち着いて進行できます。

まずは出かける前に必要な準備として服装と身だしなみ。「一緒に働きたい」と思ってもらえる印象が大切です。特に案内がなければスーツ。パートの場合面接には私服でお越しくださいと案内される場合が多いと思いますが、オフィスカジュアルにとどめておき、アクセサリー類も面接時は無難なものがおすすめです。

また、当日の面接場所への移動手段、車や自転車で行く予定の場合の駐車場なども事前に確認しておきます。

面接の流れとしては、一般的に30分~60分程度。

  • 履歴書の提出(事前に出していない場合)
  • 会社側からの仕事内容、条件、会社についての説明
  • 応募者側への質疑応答
  • 合否連絡がいつあるかなど今後のスケジュール

会社により面接の流れや時間は前後しますが、だいたいこのようなイメージです。いい人であれば採用したいという想いで面接をしてもらっていると考え、必要以上に緊張する必要はありません。

転勤族の妻のパート面接

2)転勤族の面接でよく聞かれることへの答え方

では面接の中で一番気になる「面接でよく聞かれること」についてです。質問の傾向はある程度決まっていますので事前に準備しておくのがおすすめです。

転勤があることは隠す?

まず最初に、転勤族の妻にとっては一番気になる「転勤」をどう伝えるかについて。

転勤について聞かれた場合、基本的には転勤族であることを隠すのはおすすめできません。(面接する側は「何か隠している様子」「整合性がとれない」ことには敏感です)

基本的に、面接で聞かれたことについては、自分の状況は正確に伝えたうえで、転勤の可能性があるというデメリットをカバーできるように、自分を雇ってもらうメリットを面接で伝えることをおすすめします。

  • 客観的に見た自分の現状(まだ転勤してきたばかり・数年は現地にいる見込みなど)
  • 「自分の得意なこと」「貢献できそうなこと」
  • いざという時に実現できるサポート体制

このようなことを答えられるように準備しておくことがおすすめです。詳しくは以下の記事でもまとめていますのでご覧ください。

転勤族ではなくても急な家庭の事情などほぼすべての人に急な退職リスクがあると考えると、そのことについて聞かれなければあえて言わないという方法もあります。(基本的にはお伝えしたほうがよいと考えますし、聞かれた場合に嘘をついたりあいまいにするのはおすすめできません)

とはいえ、転勤族と言っても全員がひとくくりではありません。

例えば

  • 自分の性格や周囲や職場の人との付き合い方
  • 次に転勤するまで予定がだいぶ先になる見通し
  • 内示から異動までの負担
  • 内示から異動までの期間(内示から異動まで長く取れるので十分な引継ぎ期間を持てるなど)
  • 仕事をする上で求められている事

など、仕事や人により事情は様々です。そのあたりを総合して、あえて聞かれない限りは言わないという選択も一概に悪いとは言えません。

とはいえ、自己紹介や履歴書などで転勤族であることは会社に伝わる可能性が高いので、基本的には面接でお伝えする方向で準備しておくほうがいいと思います。

では次に転勤族であってもなくてもよく聞かれる、面接の質問への答え方についてです。

志望動機

面接でほぼ必ず聞かれることといえば志望動機です。 「家が近い」「子育てと両立できそう」など“自分都合”の志望動機にならないように注意です。 「受ける会社のこと」を良く調べ、「自分の得意なこと・環境」を客観的に理解したうえで、自分がなぜその仕事をしたいのかを明確に説明できるようにしておくのがポイントです。

志望動機は、さらっと終わる場合もありますし、「数ある店舗の中でこの店を選んだ理由は」「ずっと働いてなかったのになぜこのタイミングなのか」「色々な職種からこの仕事内容を選んだ理由」など踏み込まれる場合もあります。自己分析をしていれば答えられる内容になりますので、詳しくは以下の記事もご覧ください。

自己紹介と自己PRの違い

面接でよく聞かれるのは「自己紹介」と「自己PR」です。自己PRは用意しても自己紹介を用意していない場合が多いのでどちらも用意しておくとよいです。

自己紹介は「自分の人となりと現状」を説明するものですので、名前や出身、子育て中か否か、これまでどこに住んでどんな仕事を経験してきたか、趣味などを交えてもOKです。

自己PRは「自分を雇うメリット」をPRするものなので、自分の仕事にまつわる強みやスキルなどをアピールします。

前職の退職理由

こちらは前職を退職した理由が「家族の転勤で」ということならそのままお伝えすれば特に問題ありませんが、それ以外の場合はネガティブな内容や他責(原因を他人のせいにすること)にならないようにまとめておきます。

働く上での条件や家族のこと

面接では、出勤できる曜日、残業の可否、急なシフト変更の可否、いつから働けるか。また、家族の同意があるか、家族の協力は得られるか、子供が急に体調を崩した場合にどうするかなど、具体的な確認が入ります。こちらも「希望条件」と「許容範囲」を整理して準備しておきます。

最後に質問はありますか?と聞かれたとき

面接の最後に「質問はありますか?」と聞かれた場合、無理して質問をする必要はありませんが、確認したいことがあればを教えてもらえるチャンスです。

例えば「同じような主婦の人がいるか、居ればどのように働いているのか」「どのような仕事からスタートするのか」などを聞くと、働いてからのことがイメージしやすくなります。

3)こんな時に採用担当は不安を感じます

では次に、採用面接で採用する側が不安に感じることをいくつかご紹介します。身だしなみ、言葉遣い、当日の遅刻が不安要素となることはもちろんですが、こんな点もよく見られています。

話が長いことと、話が途中で迷子になること

話が長いことや聞かれたことへの答えになっていない回答は不安要素になります。ただ、こちらはある程度事前対策が可能です。想定される質問に対しては1~2分(文字数にすると300~600文字)くらいになるように一度書き出してみるのがおすすめです。

整合性が取れない(一貫性がない)こと

面接では、いくつかの質問の回答を通して嘘や大げさな回答がないことを確認しています。

例えば自己PRでは「粘り強い」ことをアピールしているのに実際の行動が伴っていない、別の質問では弱みとしてのエピソードになっている。などは不安を感じられるポイントです。

これを防ぐためには、ネットや本で模範解答を見つけて面接準備をしないこと。色々なところから情報を持ってきてしてしまうと整合性が取れないことが起こりがちなので、自分のことを率直に伝えられるように自己分析をしておくとよいです。

一般的に見て疑問を感じる行動

短期間での退職の繰り返し、家の近くにも系列店舗があるのにわざわざ遠くまでパートに出る、まったくの未経験業種への希望など、どうしてかな?と思うことはおそらく面接でも確認されます。理由があってのことであれば問題ありませんので明確に答えられるように準備しておきます。

4)応募する側として会社を見極める点を確認しておく

では最後です。ここまで、面接する側の準備についてまとめてきましたが、面接では応募者側も会社を見極める大切な機会です。以下のような点について事前に知識を持って臨むのがおすすめです。

こんな質問をされたら要注意。そこで働くかどうか再検討

採用面接においては、厚生労働省が「公正な採用選考の基本」を定めており、公正な採用選考を行うため、面接で質問してはいけないことも決められています。

例えば「家族の職業を言ってください」「尊敬する人物を言ってください」などもNGです。大阪労働局が提示している「就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例」がわかりやすいので事前にさらっと見ておくのがおすすめです。

私たち主婦の場合、どうしても仕事と家庭の連携が必要なので、仕事をするにあたって必要な情報として 家族や子供のことなどを確認されることはありますが、不適切な質問例について必要以上に聞かれてしまう場合は、その会社のコンプライアンスに不安があります。

そのような環境では、働きだしても嫌な思いをする可能性がありますので、自分が気持ちよく働ける会社かどうかを面接で見極めるためにも、このような知識を持っておくのがおすすめです。

おまけ:マンガで学ぶ労働条件(厚生労働省)

パートを始めてから、予定していない業務を指示される、ノルマなどのトラブルに遭遇しないように、厚生労働省による働き始めるとき・働くときの注意点について紹介されているページをご紹介します。どれもマンガで読みやすく、5分くらいで読めますので、知らなかった点だけでも見ておくのがおすすめです。

まとめ

この記事では 転勤族の妻にとって、お仕事やパートの面接が決まった時に気になる「面接で転勤族であることをどのように伝えるか」 という点を中心に、

  • 転勤族の妻が知っておきたい面接に向けた準備
  • 面接でよく聞かれることへの答え方
  • 面接する側が不安に感じること
  • 応募する側として、会社を見極めるポイント

についてまとめました。どこか少しでも役に立てていたら幸いです。


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Hana(転勤族ナビtentento 管理者)

転勤族12年。主婦を経てリモートワーカー6年目。企業の人事と主婦の復職サポートをしています。国家資格キャリアコンサルタント。小学生姉妹の母。

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